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たかねのひとりごと
vol.28:国境の長いトンネルを抜ける 手前で叫ぶ(こがねもち米)
2005/12/9更新
秋は夕暮れなんて言葉がありますが今年の秋はどこえやら、秋をすっとばして急に寒く冬になってしまった今日この頃。そして冬といえば雪。そーだ、雪を見よう。一度やってみたかったこともあるし、今回は雪国のお話です。
上野発の水上行きの電車に乗り(この辺りのホームはなんか寂しげで寒々しいのは気のせいか?)終点水上駅から2つ先の土合駅までバ
スで行く。このバス私以外もう1人のみ。 バスの終点の谷川岳ロープウェイまで行くと勘違いした運チャン、土合駅を通過。慌てて“降ります、降ります”随分先まで行かれてしまったのは言うまでもなく、電車の時刻があるので軽く白銀の世界を走る。前日、雪が降ったようだ。この駅、外観は結構かわいい駅であるが中身がかわいくない、もちろん無人駅。
それは“日本一のモグラステーション”であるからだ。 新潟県と群馬県の境で上りと下りでトンネル(清水)が異なり、上り電車が地上のかわいらしい駅舎のホームへ 下りは地下82mにホームがある。これがとんだ曲者。連絡
通路を進むとこんなカンバンが↓
トンネルの開口部に辿り着くと先など見えるはずもない長さ338mの階段が まっている。5段ごとに踊り場があり、休憩用ベンチなんてものまである。パンチが効いているのはその横のスペース。エスカレーターでもつけるため? と思わせる、いやそーに違いないスペースが。このまま計画倒れになること 間違いないと思いながら階段を降りていると電車の音が。しかしホームなんて物
は見えやしない。やばいいつもの様に乗り遅れる。ここで乗れなかったらコトだ。1日に4本しか通らない。引き返すことになったらまた登らなくてはならないし、水上に戻ったとしても同じく4本しか雪国へ行く電車はない。なにがなんでも乗らねばならない、真っ黒な手すりにしがみつき2段跳び。
まだホームは見えない。電車の扉の開く音“プシュー”やばい、まずいこーなったら叫ぶしかない。
“すいませんー いまーす。乗りまーす”電車が見えないのにも関わらずです。車掌サンが階段の方へ“早くしてー、少し待っててあげるから” ヒーヒー言いながら手動のドアをこじ開けて乗車。もー暑いのなんのって、でもこのホーム使いたかったんだよなー。昔、よく親父が言ってた“初冬と春スキーはスキー一式かついで良く登ってた”って、登るの嫌だから降りてみた!この路線こそ上りと下りとでは違えど、川端康成の雪国の冒頭“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった”その光景。子供の頃は新幹線などなくってよくこの光景は目にしたけど、このトンネルの駅は使った事なかったから。いや使ったが覚えていないだけだ。電車の旅って速けりゃいいってモンじゃないネ!
越後湯沢を過ぎ大沢駅で降りて、塩沢のこめ蔵へ、ここは南魚沼。 ということは超ブランド米コシヒカリの産地。どの農家もコシヒカリを作っているが、極々わずかながら数農家がもち米の東横綱“こがねもち”を作っております。このもち米平野部では多く生産されていますが、この山里では ほとんどがうるち米を作り、南魚沼塩沢産のこがねもちは大変貴重で高価な物となっており、故に同じ産地のコシヒカリより金額は上になります。このこめ蔵でも残り20俵のみ。
そしてたかねで頂いているのは、その中でも 一番の評価の地区“つくだ”という集落のこがねもち。
地元でも非常に入手困難な希少な原料です。親身になってお話を聞いていただいた林さん、 本当にありがとうございました。
ちなみに東の横綱があれば西の横綱もあります。その名は“はぶたいもち”産地は主に滋賀、福井。この2品種が 白さ、粘りなど口解けの良さから最高品質です。かの有名な赤福はこちらのはぶたいもちを主原料としております。
その他にもヒメノモチ、わたぼうしなど様々な品種、そして県、里や山などの産地があります。
魚沼産の中でも南魚沼塩沢町の特A地区の最高ランクの品質を誇る原材料を使える喜びは職人冥利に尽きるというものです。
が、しかし! やっぱり最後にやってしまいました、帰りのバスを待っているとこともあろうことにその手前でバスが 左折。バス停間違えてた!! ダッシュ&シャウト、トンネルの駅とは違い、停まってくれるはずもなく、 待ってくれるわけでもなく “そして僕は途方に暮れる♪♪”by大沢誉志幸
P.S 筋肉痛が襲ってきたのは、翌々日。少し年とったのかなー。年始はオーロラか、北海道の小豆かなー、それとも北東北! こ
れも好きな言葉の1つ“予定は未定、されど決定”まー思っているだけじゃーダメって事だよネ!
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